更新日:2023年6月19日
公開日:2023年4月24日

ラグジュアリーツーリズム 11のモデル地域が選ばれる

先日(2023年3月)観光庁から「地方における高付加価値なインバウンド」のモデル観光地として11の地域が決定した旨の発表がありました。

観光庁 報道発表
高付加価値旅行者の誘客に向けて集中的な支援等を行うモデル観光地11地域を選定しました

訪日外国人旅行者全体の約1%(29万人)に過ぎないものの、消費額の約11.5%(5,523億円)を占める層を地方へ誘客することを目指した取り組みです。
当然、東京や大阪・京都といった都市圏ではなく、地方でも付加価値の高い旅行体験が得られそうな地域が選出されています。

定番の観光地を選出しているわけではない

都市圏を除いた日本の観光地というと、筆頭は「沖縄」や「北海道」になると思います。「沖縄・奄美」は順当に選ばれていますが、北海道は「東北海道」として道東エリア(釧路・根室・知床)が選ばれています。美瑛でもニセコでも旭川でもなく道東。このあたりに観光庁の意図するところが感じられる気がします。

その他に選ばれた地域を見ても、日本の歴史や神話、伝統文化、食文化、トレッキングやサイクリング、ウインタースポーツといったアクティビティの可能性などが考慮されているように思います。

そうした地域の魅力を海外の人たちに伝えるには

観光庁のリリースでは「高付加価値旅行者」を「着地消費100万円/人以上の旅行者」と定義しています。当然その受け皿となる宿泊施設や食事、ショッピング、体験アクティビティも高品質かつホスピタリティが高い特別なものが求められると思います。

アイ・ディー・エーにいただくお問い合わせの中でも、都市部の規模の大きいホテルだけでなく、地方で10室前後の規模で高品質なサービスを提供する宿泊施設(スモール・ラグジュアリー)なども増えている印象です。

そういった施設や体験の魅力を海外の人たちに伝えるために、翻訳や多言語対応では何が重要になるでしょうか。

ラグジュアリーツーリズムにおける翻訳・多言語対応の4つの役割

1. 正確な情報を伝える

ラグジュアリーツーリズムでは高品質のサービスや施設が求められるため、誤解や不明瞭な情報は旅行者にとって不利益をもたらすことがあります。正確に情報を伝えるという翻訳の役割は非常に重要になります。

2. 文化や言語の違いを解消する

日本語と英語などの外国語との間には、文化的背景による表現の仕方や受け取り方の違いがあり、日本語原文をそのまま外国語に翻訳しても旅行者に十分伝わらない場合があります。文化的な違いによる言語間のギャップをなるべく解消するような翻訳や情報発信が求められます。

3. 歴史的・文化的背景を説明する

日本には独自の文化や習慣があり、それらを外国人旅行者にわかりやすく説明することが重要です。例えば日本の神話や歴史の中でその施設がどういう位置づけにあるか、参拝マナーの違いや共通点がどういう意味を持つか等、日本の文化的背景を踏まえた翻訳が必要です。

4. それらを単なる伝達ではなく、格調高い文章で伝える

特別な体験を期待する旅行者に向けた情報発信では、単なる情報伝達以上の格調高い文章が求められます。一般的なビジネス翻訳では特別感は得られないでしょうし、そもそも言語が異なるので「文章の格調高さ」も日本語と外国語では別のものと考えたほうがよさそうです。

日本語やその地域の歴史文化に精通した英語(やその他の言語)のライターがライティングできればベストですが、そういう人材がいない場合がほとんどではないでしょうか。

翻訳+ネイティブによるリライトで海外ユーザに刺さる翻訳

アイ・ディー・エーではそうした場合、翻訳+ネイティブリライターによるリライトを提案しています。日本語原文の内容を理解した上で、外国語(例えば英語)としてより品格のある文になるようネイティブ目線でリライトをいれる海外マーケティング向けの翻訳です。

必要な情報は正確に翻訳した上で、英語表現としてより格調高い文章とすることができるため、ラグジュアリーツーリズムのローカライズに適しています。

リライターの人材は一般の翻訳者より限定されるため、対応可能な言語や分量、費用体系も通常の翻訳とは異なる点があります。ネイティブリライターによる高品質翻訳のご要望があれば是非お問い合わせください。

WEBチーム:堤

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