はじめての翻訳見積り依頼に役立つ4つのポイント

WEBチーム:堤
2023.02.08 2023.09.24

こんにちは。アイ・ディー・エー株式会社 WEBチームの堤です。これからしばらく「はじめての〇〇」というシリーズ記事を掲載することになりました。今回はその最初の記事として、はじめて翻訳会社に見積り依頼をするときに知っておくと役立つポイントを4つにまとめてお伝えします。

事業の海外展開などで初めて業務で翻訳が必要になった方、翻訳発注担当になった方向けに、翻訳費用や見積りの項目、知っておきたい用語と仕組みなどの参考になれば幸いです。

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1. 翻訳の見積りは「翻訳単価 × 文字数」が基本

翻訳の費用は「翻訳単価 × 文字数」で算出します。これは世界中どの翻訳会社でも基本的に同じです。

例えば「1文字あたり20円」の単価で「3,000字」の原稿だったとすると、翻訳見積りは下記のようになります。

20円 ✕ 3,000字 = 6万円

同じ単価で文字数が2倍の「6,000字」の原稿だと翻訳費用も2倍になります。

20円 ✕ 6,000字 = 12万円

このように、翻訳の費用は翻訳原稿のテキストが何文字あるかが重要になります。

原稿の文字数ってどうやって数える?

実際の翻訳お見積りでは、翻訳会社が使う文字カウントツールを使って文字数を算出します。単に文字の数をカウントするだけでなく、テキストの「リピート率」や「マッチ率」を解析して翻訳が必要な文字数を割り出します。
原稿を解析して本当に必要な文字数を算出するわけですが、この点は改めて別の記事で紹介できればと思います。

2. 言語によって翻訳単価は異なる

翻訳会社では、言語別に標準の翻訳単価を設定しています。例えば下記のようなイメージで、「何語から何語への翻訳か」で単価が変わります。同じ文字数の原稿でも、英語に翻訳するのと韓国語に翻訳するのとでは翻訳費用に違いがでるということになります。また、翻訳者の少ない希少言語は、単価が高くなる傾向があります。

日本語 → 英語 20円/字
日本語 → 簡体字中国語 18円/字
日本語 → 韓国語 18円/字
英語 → 日本語 30円/ワード

日本語原稿は「文字数」、英語原稿は「ワード数」

日本語からの翻訳では原稿の文字数をカウントしますが、英語原稿を日本語に翻訳するような場合では英語の「ワード数」をカウントし、翻訳見積りもワード単位になります。概ね日本語400文字が英語200ワードくらいになることが多いです。

3. 原稿の内容と分量によって翻訳単価が変わることも

原稿の内容やボリュームによって翻訳見積りの単価が上がったり、下がったりする場合もあります。

医薬や特許など、その業界の知識が必要になる原稿では、その知見のある翻訳者をアサインしますので、一般的なビジネス文書の翻訳よりも単価は高くなります。

また、組織名や施設名などの固有名詞が多く出てくる原稿は、通常の翻訳より単価が高くなる傾向があります。
例えば日本語から英語の観光マップを制作する場合、翻訳に加えて「その施設の英語の正式表記」を調べる必要があり、翻訳作業だけでなく定訳の調査に工数がかかるためです。

逆に、翻訳分量が大きい場合にボリュームディスカウントを適用することも考えられます。1,000字の原稿と10万字の原稿では、同じレベルの翻訳でも単価を調整できる場合があります。

4. 翻訳のみ? 制作も必要?

翻訳だけでご要望を満たすか、翻訳に加えて何らかの制作も必要かというポイントです。アイ・ディー・エーでは翻訳とウェブ制作・ドキュメント制作をワンストップで提供していますので、翻訳したものを制作物に仕上げるところまで、まとめてお見積りすることが可能です。

WordやExcelで日本語原稿を入稿し、翻訳後のWord/
Excelを納品してほしい
翻訳のみの見積り
英語のホームページを作りたい。制作も全て任せたい 翻訳+ホームページ制作のお見積り
英語のホームページを作りたい。制作は現行の制作会社が行うので翻訳だけでよい 翻訳お見積り(HTML納品も可能)
簡体字の会社案内を作りたい。 翻訳+ドキュメント制作のお見積り

制作のお見積りはディレクターにお任せください

制作部分のお見積りでは、ドキュメントやホームページのページ数、デザインが必要かどうか、ウェブの場合はコンテンツ管理のシステム構築も行うかどうか等、制作内容に応じてお見積りしています。

制作についてはディレクターが詳しくご要望をお聞きした上でお見積りしますので、まずは「こういうことを考えているが、何が必要になるか」と担当ディレクターにご相談ください。

はじめての翻訳見積り依頼に役立つ4つのポイント まとめ

概要編としてのポイントまとめると下記のようになります。

  • 翻訳の見積りの基本は「翻訳単価 × 文字数」
  • 何語から何語の翻訳かによって翻訳単価も変わる
  • 原稿の内容によって翻訳単価が変わることも
  • 翻訳後に制作が必要ならまとめて依頼できる

もちろん他にも様々な要素はあるのですが、まずはこれらのポイントを知っていれば翻訳見積りの依頼や見積の確認がスムーズになると思います。
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ライターWEBチーム:堤

翻訳会社内のWeb制作部門で、年間20〜30の多言語サイトの制作・運営に携わる。