更新日:2023年10月10日
公開日:2023年5月24日

中国語は大きく分けて、簡体字と繁体字に分かれます。さらに繁体字は台湾向けと香港向けの区別があります。お客様の対象となるサービスや商品のターゲット地域によってご選択いただきますが、「台湾向け繁体字だけ用意したら香港の方は読めないのか?台湾と香港の繁体字はどの程度違うのか?」というご質問をよくいただきます。

そんな疑問を解消していただけるよう、今回は台湾と香港の表現の違いについてご説明します。

台湾と香港の繁体字ってどのくらい違うの?

台湾と香港で使用される言葉には、表現や用語に違いがあります。特に、口語表現、スラング、専門用語(IT、機械、自動車、マーケティング分野など)などが異なります。違いを示す基準や指標のようなものはないため、どの程度異なるかを厳密に言うことはできませんが、ネイティブによると、感覚としては、違いは20~30%ぐらいだということです。

例えば、香港では冷蔵庫のことを「雪櫃」と言いますが、台湾では「冰箱」と言います。このため、「雪櫃」という単語だけでは冷蔵庫のことだとは分かりません。ただし、「牛乳を買ってきて冷蔵庫に入れた」というような前後関係が分かれば推測ができる場合もあります。

同じように台湾と香港で表現が異なるものには以下のようなものがあります。

日本語 台湾 香港
下車 下車 落車
ネットワーク 網路 網絡

また、以下のように、表現ではなく、使用する漢字が異なるものもあります。

(例)

日本語 台湾 香港
裏面 裡面 裏面

20~30%の差をどうとらえるかは人によると思いますが、香港・マカオ向けにサービスや商品を提供しているのであれば、個別に用意するのが望ましいでしょう。現地ユーザーにとってのわかりやすさをどの程度重視しているかが、そのユーザー向けに翻訳が用意されているかどうかからうかがい知ることができます。

香港向けの繁体字翻訳のご手配やその他中国語翻訳に関するご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。

 

Webチーム:髙道

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