多言語の動画作成に欠かせない音声合成とは?
音声合成は、ナレーターを介さずテキストの情報をリアルな音声に変換でき、自然なナレーションを読み上げできる技術。音声合成を活用することで制作費のコストダウンも可能になり、オンライン展示会や動画作成に欠かせないツールになっています。外国語対応との親和性も高く、セールスプロモーションも多言語化を検討してみるチャンスです!
動画コンテンツを活用するメリット
昨年から長引くコロナ禍の今、対面でのセールスが厳しい状況になっている企業も多いと思います。展示会や商談もリモートで開催、動画を用いたコンテンツも、これまで以上に必要とされる場面が増えてきました。お客様と直接話せないことで、不便を感じることも確かにありますが、動画を積極的に活用していくことにはメリットもあります。
社外的なセールスプロモーションや社内のツールにも動画がおすすめな理由
商品や製品のプロモーションにはカタログやパンフレットがツールとして利用され、営業マンが商談の際に直接お客様にプレゼンを行うというスタイルが一般的でした。それを動画に置き換えてみると、紙媒体のテキストや絵、写真などでは伝え切れていなかった「動き」や「音」を直接的に表現することができるようになります。
製品を紹介する動画であれば、実際の動きを映像で見せながら、目と耳から同時に情報が入ってくることで、より製品の魅力をわかりやすく伝えることができるでしょう。
e-ラーニングのようなコンテンツにも動画のメリットはあります。社内教育のための資料はもとより、営業マンのための営業マニュアル・製品マニュアルなら、文字情報や静止画だけでは伝わりにくい細かな操作や動き、流れもつかみやすくなります。さらには企業のトップのメッセージを海外の関連会社の社員に伝えたい時など、動画の音声を多言語に置き換えることで、スムーズに伝達することも可能です。
動画ならいつでもどこでも見られて、紙媒体のコストカットも!
スマホやタブレットの普及に加えて、昨年は多数の企業でテレワークが実施されるようになりました。時間や場所を選ばず移動中でも動画の視聴が容易になり、かさばる紙媒体よりも、より情報への接触の機会が増えています。動画を活用する機会が広がれば、従来のようにたくさんの印刷物を用意しなくてもよくなり、印刷コストの削減が見込めるのもメリット。データをシェアするための制限もほとんどありませんし、より多くの人に情報を共有することができるようになります。
動画作成コストの削減には音声合成を活用できる
動画のメリットはとても魅力的ですが、実際にPR動画などをゼロから作るとなると、それなりにコストはかかります。日本語だけの動画であれば、工夫次第で低予算のものができるかもしれませんが、当社で仕事を受注する場合には、翻訳作業を必要とされるクライアント様が大多数です。翻訳にはコストも時間も必要になります。動画の場合は字幕だけでなく音声も重要です。日本語から英語だけでなく、中国語やその他の言語も、というような多言語展開を考える場合、ネイティブスピーカーのナレーターを手配するとなると、コストアップは必至。そこで活用したいのが音声合成です。
音声合成とは、AI技術で人間の音声を人工的に作る技術
音声合成は、簡潔に要約すると「AIの発話によって人間の音声を人工的に作成する技術」のことです。人工的とはいっても、昨今の技術の進歩は著しく、人間の発声に近い、とてもナチュラルでリアルな音声を再現することができるようになってきました。ナレーターを採用する場合には、人件費や交通費に加え、収録スタジオのレンタル費用まで見積もっておく必要があります。音声合成を使用すれば、このような費用が抑えられ、より低コストで動画にナレーションを挿入することができます。
音声合成に、翻訳会社ならではのクオリティをプラス
音声合成ソフトを販売している会社や、実際に音声合成でのナレーションを作成する会社はいくつか存在しています。音声合成ソフトを自社で購入して、動画作成に役立てるもの一つの手ですが、そこには落とし穴もあります。技術が進歩しているとはいえ、完璧に人間が話しているような自然な流れに仕上げることは、やはり難しいのが現状です。日本語であれば、担当者がチェックすることで修正が可能ですが、外国語ならネイティブでなければ気付けない微妙な部分でのズレによって、意味が通らないものになっている場合もあります。
翻訳会社の当社ならではのサービスとして、各国言語のネイティブスピーカーが音声合成によるナレーションをチェック。品質の管理を行いますので、聞き手が充分に理解できるクオリティに仕上げることができます。正確な外国語の音声合成で、世界中に製品やサービスを低コストで発信することが可能です。
音声合成付き動画作成の具体的なステップは?
音声合成を当社にご依頼いただく場合、すでに日本語の動画を作成されていてデータをお持ちの場合は、mp4形式などのファイルをご支給いただけるとスムーズです。日本語であれば、そのまま音声合成によるナレーションを作成・挿入することができます。英語や多言語翻訳をご希望の場合は、
⒈当社で原稿を翻訳する
⒉ナレーションを作成する
⒊音声を入れ込む
⒋ネイティブチェック
という業務フローになります。お手持ちの動画がなく、最初から動画を撮影して音声合成を作成する場合には、外部業者と協力して一連の動画制作を承ることも可能です。詳しくは音声合成によるナレーションにサービスのページをご覧ください。
展示会や商談のオンライン化・動画活用はビジネスチャンス!
従来、新製品を発表しようと思うと、参加費を支払って展示会に出展するのが通例でした。当社でも、年間を通して展示会にはよく参加していました。1回のデモンストレーションでは平均して10名前後の方が集まってくだされば盛況。それを1日に何度か繰り返し、数日間をかけて製品やサービスの紹介を行っていました。
動画を活用できれば、これまで人がその都度行ってきたプレゼンテーションを、何度も繰り返し再生することができ、遠隔地であってもリモートで対応できます。展示会の参加費や出張費もコストカットできるのは大きなメリットです。また、参加する側のお客様にとっても時間の短縮につながり、ピンポイントでの参加が可能になるので、対面式の時よりもオンラインでの展示会のほうが、確実に参加者は増える傾向にあります。
音声合成を活用した動画によるセールスプロモーションをぜひご検討ください!
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