【スタッフインタビュー】
海外向けWebデザインのポイントをデザイナーさんに聞いてみた!

2023.05.19 2023.08.31

「idaブログの中の人」1回目は、Webソリューション事業部のデザイナーさんに海外向けWebデザインのお話を中心にうかがいました!

Webスタッフ
(インタビュアー)
Webデザイナー

はじめに、Webデザイナーとしての経歴を簡単に教えてください。

Webデザイナー歴は計17年くらいです。前職でインハウスデザイナーとして会社のサイトを3年ほど担当し、その後アイ・ディー・エーのWebソリューション事業部で約14年間、様々なお客様のサイトに携わってきました。

普段どんなお仕事をされているんですか?

Webソリューション事業部では、クライアント企業様の海外向けWebサイト制作をメインで行っており、私はデザイン業務を担っています。新規サイトのデザインを一から作成したり、既存の日本語サイトを元に海外向けに作り替えたりすることが主な仕事です。

海外向けデザインの傾向というのはありますか?

たとえば欧州やアメリカ向けのサイトだとテキストは少なめです。載せる情報を絞り、ぱっと見で伝わるようなデザインにする傾向がありますね。
ユーザーがテキストをじっくり読み込むというよりは、視覚的に訴えるイメージです。
中国は割と情報量が多めで、バナーやリンクも多い印象があります。
ただ、海外向けのサイトは欧州に寄せて作られているものも多いので、中国と欧州の雰囲気は差がなくなってきている気がしますね。

色使いの違いなどもありますか?

そうですね、アジア圏は明るめのはっきりした色使いが好まれる傾向です。
全てではないと思いますが、アメリカや欧州は落ち着いた色や少ない色数でうまくまとめるサイトが多いのかなと思います。

ふだん参考にしているサイトなどはありますか?

海外向けのサイトを作るときは、海外のデザインギャラリーなどを参考にしたりしますね。日本のサイトとは全然違った表現のものなど、思ってもみなかった発見があって感覚が刺激されます。あとは、デザインは移り変わりがけっこう早いので、最新の流行をチェックできたりもしますね。

トレンドをデザインに取り入れて、ということでしょうか。

はい。ただ、アイ・ディー・エーに依頼いただくお客様はBtoBのサイトが多いので、まず優先するのは伝わりやすさです。
閲覧するユーザーが求める情報にたどり着きやすく、使い勝手の良いサイトを第一目標に置いています。そのうえで、トレンドも取り入れて古くならないデザインを心がけています。

他に工夫されている点はありますか?

海外向けサイトの制作時でも、まずは日本語の原稿を元にデザインを作成することが多いです。つまり翻訳後の完成形を想像しながら作っていくことになるので、その点で工夫が必要です。

翻訳後の完成形というのは??

たとえば、翻訳後の言語は文の長さ(文字数)が大きく変化することがよくあります。
それぞれの言語に置き換わった時に読みやすさやデザインのバランスが保たれるよう、文字サイズや画像の比率、余白の取り方などをある程度考えながらデザインしています。

なるほど!日本語だったら1行で収まる場合でも、英語になると2、3行に増えることがありますもんね。逆に、中国語は日本語より文字数が少なくなることが多いですね。

そうなんです。文字数が変わるとデザインにも影響するため、イメージがうまくまとまらないときは、ざっくりと機械翻訳したテキストを入れて雰囲気をつかむこともあります。
また、制作する言語数が多いと配慮することも多くなります。最終的にサイトが完成した時に想定通りに収まっていたら、うまくいって良かったな~!と、ほっとしてうれしくなりますね。

普段から海外向けに工夫してデザインされていることがよくわかりました。
最後に、今後デザイナーとしてチャレンジしたいこと、注目していることなどあれば教えてください。

今までに携わったことのない言語や業界のデザインは新たな発見がありそうで面白そうですね。

ありがとうございました!!またよろしくお願いします。