01 マニュアル、カタログ、WEBサイトの翻訳管理
事業の海外展開を行う場合、マニュアル、カタログ、WEBサイトなどの販促物やドキュメントを多言語で制作・管理していく必要がありますが、それには大きくわけて二つの方法があります。
1) 本社で制作・管理をコントロールする ⇒ Centralized(集中化)
2) 現地に制作・管理を任せる ⇒ Decentralized(分散化)

それぞれの主なメリットとデメリットは下記になります。
中央管理(Centralized) | 現地管理(Decentralized) | |
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メリット |
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デメリット |
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※表を横にスクロールしてご覧いただけます。
実際には、体制の問題から全てを現地に任せている企業も多く、その一般的な課題として下記のような点が挙げられます。
- 現地営業マンが自分で販促物を制作しており、本来の営業活動の時間が取れない。
- 技術者が翻訳まで担当し、制作工程は現地に任せているため、現地の体制によって制作物の品質が悪い。
- 地域によって情報が更新できておらず、各国でずれがある。
- 最新の情報をグローバルで同時に発信することが難しい。
このような課題を解決するための理想的な方法としては、グローバルで統一すべき情報と、現地で対応すべき情報の範囲を明確にした上で、下記のような方法をとることが有効です。
- グローバルな情報の発信は中央で制作・管理する。
- 現地対応が有効な情報については、情報の範囲を明確にした上で、グローバルで統一したルールを設け現地に任せる。
このような運用を実際に行うには、制作物(マニュアル・カタログ・WEBサイトetc…)、言語(日本語、英語、中国語etc..)という 複数の要素が関わるプロセスを管理するノウハウが必要です。それには、さまざまな有効なソフトウェア、ツールの知識、各分野での専門スキルが求められます。