原文・データの作成・見直し

マニュアル・カタログの効率的な多言語展開には、多言語展開に適した、原文・データの作成・見直しが有効な場合があります。

原文の内容に一貫性が無い、原文データに問題がある、このような状態で例えば10言語展開をしてしまうと、被害は10倍に広がります。原文の時点で食い止めておくことが重要です。

原文・データの作成・見直し
  • ベースデータチェック
  • 原文の用語や表現にブレがないかを確認
  • 多言語展開を想定したベースデータの作成
  • 翻訳に適した形式へベースデータの変換(Illustrator ⇒ InDesignなど)

翻訳依頼時の参考資料

翻訳発注時には、参考となる過去の成果物(カタログ・マニュアル、ウェブサイトなど)を添えることが多いですが、短納期の翻訳では、別途資料を詳しく参照しつつ翻訳することは難しいというのが現実です。

ツールによって候補が表示される翻訳メモリ、用語集の活用がもっとも有効な方法です。

  • 頻出する用語やフレーズは、用語集としてまとめておきます。
    • カタログ・マニュアルの用語集をWEB サイトなど他の制作物でも共有。
  • 一旦エクセルなどにまとめておけば、翻訳メモリや用語集(翻訳支援ツールに読み込ませられる形式)に容易に変換できます。

原稿作成時のポイント

  • 改訂指示原稿

改訂作業において、変更される部分がそれほど多くない場合など、言語ごとに修正指示原稿を用意する場合があります。差し替えテキストは言語に依存するため、原稿には入れず、番号を付けてテキストをExcel 化して別途管理します。こうすることで、複数言語に一括して改訂を反映する場合も、指示原稿ひとつと対訳 表で管理できます。