【多言語サイト制作】翻訳会社とウェブ制作会社がひとつになっているメリットとは?

WEBチーム:堤
2023.08.04 2023.10.10

海外向けの外国語ウェブサイト、特に複数の言語で展開する多言語ウェブサイト制作を検討するとき、翻訳と制作は別々の会社に依頼すると考えることが多いと思います。

  • 翻訳は翻訳会社に依頼
  • ウェブ制作はウェブ制作会社に依頼

翻訳と制作を1社で対応するという会社も、ほとんどの場合「翻訳を外部委託しているウェブ制作会社」か「制作を外部委託している翻訳会社」のどちらかで、翻訳とウェブ制作を社内で対応できるアイ・ディー・エーは、国内でもユニークな体制といえると思います。

もちろん「翻訳 or ウェブ制作のどちらかだけ」で関わることも多くあり、両方のパターンを担当して実感するのは、やはり「翻訳と制作はまとめて行ったほうがメリットが多い」ということです。今回はその点について5つに整理してご紹介します。

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メリット1: ご担当の方の負荷が低減する

アイ・ディー・エーでは、翻訳に関することもウェブ制作に関することも担当ディレクターが窓口になります。お客様から見ると、要望や確認事項はすべてディレクターに連絡いただければ、あとは適切に対応される体制です。

一方、翻訳とウェブ制作を別々の会社に依頼すると、何か連絡や確認が必要になる度に「これは翻訳会社、制作会社のどちらに連絡すべきか」を考える必要がでてきます。

翻訳 or 制作の区別が明確につけばよいのですが、多くの場合どちらにも関係するため、仕方なく「翻訳会社と制作会社の両方にCCで連絡」されているのをよく目にします。誰に何を依頼しているのかが不明確になるので、ご担当の方はストレスがあるだろうなと思います。

別々に発注すると、どういう手間が増える?

例として、翻訳を反映したページが完成し、それをお客様の海外現地法人にチェックに出す、というよくある工程を考えてみます。

現地法人からのチェックバックは当然外国語で入るのですが、制作会社の人はその指示だけで修正できるでしょうか。英語ならなんとかなっても、中国語、韓国語だと難しくなることが多いようです。

こういう場合、ご担当の方には現地法人や翻訳会社とも連絡を取り、制作会社が適切に修正するための情報を整理する手間がかかってきます。ご担当の方が自ら修正指示を翻訳されることもあるようです。

明確な修正指示だけではない場合も

現地法人からの修正指示がすべて明確であればよいのですが、そうではないことも多いです。

例えばある製品の紹介文に「この表現は違和感があるので変更してください」という指示(?)だけが入ることもあります。この場合、担当の方は下記のようなやりとりを行うことになります。

  1. 現地法人の担当者に指示の意図を確認しつつ
  2. 翻訳会社に誤訳の可能性や別の表現の可能性を確認
  3. 制作会社にはこの箇所は保留し、他の修正を進める旨を連絡
  4. 現地法人からの返答があれば翻訳会社に展開
  5. 翻訳会社からの変更訳を制作会社に展開

翻訳と制作を1社で行うアイ・ディー・エーでは、下記のようになります。

  1. 現地法人の担当者に指示の意図を確認しつつ
  2. アイ・ディー・エーに誤訳や別の表現の可能性を確認、他の修正は進めるよう連絡
  3. 現地法人からの返答があればアイ・ディー・エーに展開

ひとつのウェブサイトのチェックが数十箇所になることもありますので、上記の違いが積み重なり担当の方の負荷が大きく変わってきます。

メリット2: 多言語ウェブページの品質が向上する

翻訳と制作を別々の会社が担当するということは、

  • 翻訳会社は翻訳原稿だけを見て翻訳する(ウェブページになった状態は見ない)
  • 制作会社は翻訳を間違いなくページに反映する作業を行う(その訳が適切かは見ない)

ということになります。それぞれの業務範囲がありますので、ここに問題があるわけではありません。
ただ、両方を通して見ると「ここはこれで良いのかな?」や「もっとこうしたほうがよいのでは」という点がでてくるのも事実です。

「Corporate Information」か「About Us」か

例えばコーポレートサイトには必ずある「会社情報」「お問い合わせ」というページやメニューについて。原稿だけを見て「Corporate Information」「Inquiry」としても翻訳としては問題ないと思います。

ですが「これはウェブサイトの翻訳で、この訳はナビゲーションメニューにも使われるテキストだ」という認識があれば、同じ原文をより短く自然に「About Us」「Contact Us」と訳出することができます。

実際の制作現場ではこうした気付きや疑問点はいくつも出てきます。それを自社内で完結できる(近くの席の翻訳者に質問して確認する)のと、別の会社に依頼事項としてメールやチャットで送信するのとでは、対応できる数や質にそれなりの違いがでてきます。

翻訳と制作を行ったり来たりしながら細かい部分を調整できることは、仕上がりのウェブサイトの品質として現れてくると思います。

メリット3: 責任が明確になり、トラブルも減少する

翻訳 or 制作が関係するのは制作期間中だけとは限りません。例えばサイトを公開して数カ月後に翻訳に誤訳が見つかった場合を考えてみます。

翻訳会社のミスでも制作会社の対応が必要に

当然翻訳会社は誤訳を修正します。その修正訳をサイトに反映するのは制作会社に依頼するわけですが、ここで問題が発生しがちです。

制作会社からすると、すでにローンチして検収も終わっていて自社に瑕疵があるわけでないので、その修正費用はどうする、という話になります。

修正箇所が数箇所であれば営業的に対応してくれるかもしれません、でも「修正する用語は1つだが、影響の大きい用語なので修正が必要になるのは計20ページ」という場合だと難しくなってくると思います。

翻訳と制作を1社で担当する場合は、翻訳や制作上のミスも当然自社の責任で対応します。

過去の経験から事前にトラブルの芽を摘む

過去の経験からトラブルや非効率になりがちな要素が出てくれば、事前にそれを回避する手を取ることも考えられます。先ほどの現地法人チェックの例でいうと、そもそも翻訳を開始する前に主要な用語の訳を現地法人に確認し、確認済みの用語集で翻訳する方法を取ることで回避できます。

翻訳開始前に少し工数をかけることで、その後のトラブルを防止ししつつ、無用な修正作業がなくなり、関係者それぞれの手間を省くことができます。

メリット4: コスト削減とスケジュール短縮

外部の要因に影響されず、翻訳から制作を社内で最適化した工程で進めることができるため、無駄なコストを省きスケジュールも短縮することができます。

メリット5: 翻訳・ウェブ制作全体を見た提案

例えばお見積りが制作予算を超えてしまった場合に、工程の全体を見渡してご要望に沿う形でコストの調整をご提案できます。

  • 部分的に「機械翻訳+ポストエディット」の手法を使い翻訳コストを下げる
  • HTMLの仕様やCMSの機能を簡略化して制作コストを下げる

サイト公開後の翻訳・ページ更新性も考慮

多言語サイト公開後の更新はお客様自社で行われるということもよくあるのですが、そういう場合も

  • リリース時の翻訳とお客様側での翻訳で用語の表記揺れが発生しないよう、お客様に用語集を提供しておく
  • CMSに不慣れな担当の方でも多言語ページを更新しやすい管理画面を提供する

など、リリース後のサイト更新をしやすく・品質を保ちやすくするようなご提案をしています。

まとめ:多言語の翻訳と制作に特化したユニークな体制

多言語ウェブサイトを制作する上で、翻訳とウェブ制作を社内で一貫して対応するメリットをまとめると下記のようになります。

  • 手戻りが少なく、担当の方の負荷が軽い最適なワークフローを提案する
  • 翻訳を中心に多言語ウェブサイトの品質が向上する
  • 責任が明確になり、トラブルが減少する
  • 工程が最適化され、コスト削減とスケジュールの短縮
  • 翻訳からウェブ制作の全体を見渡した上での提案が受けられる

海外向けウェブサイトや多言語ウェブサイトについて、下記のようなお悩みがありましたら、是非お問い合わせください。

  • 海外向けウェブサイトを検討しているが、具体的に何から検討すればよいか相談できる相手を探している
  • 多言語のサイトを運用しているが、より効率的に運用を改善したい
  • 自社の強みや課題を理解した上で、最適な提案を受けたい

WEBチーム:堤

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ライターWEBチーム:堤

翻訳会社内のWeb制作部門で、年間20〜30の多言語サイトの制作・運営に携わる。