制作実績
WHGホテルタビノス株式会社様 公式サイトリニューアルにおける多言語ユーザビリティテスト支援・サイト翻訳
WHGホテルタビノス株式会社
独自の「マンガデザイン」で知られ、浅草・浜松町・京都でインバウンド向けホテルを展開するWHGホテルタビノス株式会社様(藤田観光グループ、以下、タビノス様)。アイ・ディー・エーは、タビノス様のサイト翻訳を以前より担当してきました。今回の公式サイトリニューアルにあたって、海外のターゲットユーザーを対象にしたUXリサーチ※の実施についてタビノス様からご相談をいただきました。
※ユーザーの行動や意識を調査し、サイト改善に活かす手法。本プロジェクトではユーザビリティテストを中心に実施しました。
その後、制作パートナーである株式会社ルート・シー様と連携し、欧米系旅行者というターゲットに響く体験を届けられているかを検証するため、2度のユーザビリティテストを軸としたプロジェクトを実施しました。
アイ・ディー・エーは、このユーザビリティテストの土台となる被験者の手配から、テスト運営のサポート、そして調査結果を反映したサイトの多言語翻訳・品質チェックまで、プロジェクトの各フェーズを一貫してご支援しました。
アイ・ディー・エーが支援したサービス内容
- ユーザビリティテスト被験者リクルーティング
- ユーザビリティテスト事前資料の翻訳
- ユーザビリティテストコーディネート
(スケジュール調整、通訳、報酬の支払い) - Webサイト原稿の翻訳
(英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語) - ネイティブによるブラウザチェック
URL:
https://hoteltavinos.com/
https://hoteltavinos.com/asakusa/
https://hoteltavinos.com/hamamatsucho/
https://hoteltavinos.com/kyoto/
制作パートナー : 株式会社ルート・シー様
ルート・シー様の本プロジェクト事例はこちら
「被験者をどう集めるか」という、最初にして最大の壁
海外ユーザーを対象としたユーザビリティテストは、実施そのものよりも先に「テストに協力してもらえる、条件に合った被験者をどう確保するか」という課題に直面します。今回のように欧米系の被験者を専門エージェントに手配依頼すると、3名ほどの規模でも150~200万円ほどの費用がかかることがあり、規模やスケジュールとの両立が難しい領域です。
今回、3名でのテスト実施を提案しましたが、タビノス様からは「5名で実施したい」というご要望がありました。アイ・ディー・エーでは、500名を超える登録翻訳者ネットワークの中から、ターゲットペルソナ(欧米系・20〜30代・旅行好き)の条件に合致する人材をスクリーニング。さらに、グローバルに人脈を持つ社員個人のコネクションもたどりながら被験者を確保し、専門エージェント想定の約1/5にコストを抑えつつプロジェクトの意図に沿った人選を行いました。これにより、タビノス様がご希望される規模で、1回目・2回目それぞれのテストを予定どおりに実施できる土台を作りました。
テスト当日を支えた通訳手配とコーディネーション
被験者が集まった後も、実際のテストをスムーズに進行させるための実務は多岐にわたります。アイ・ディー・エーは、テスト実施時の通訳手配に加え、被験者とのスケジュール調整や当日対応といったコーディネーション業務を担当しました。
言語や時差の壁がある海外の被験者とのやり取りを円滑に進めることで、ルート・シー様のディレクターやUXリサーチャーが、本来の調査設計・分析に集中できる環境づくりに貢献。タビノス様のプロジェクトが滞りなく前に進む体制を支えました。
テスト前の資料翻訳から、調査結果を反映したサイト翻訳へ
ユーザビリティテストの実施にあたっては、被験者に提示する事前資料の翻訳もアイ・ディー・エーが担当しました。
さらに、テストによって明らかになった「海外ユーザーにとっての当たり前」とのギャップ――たとえば表記の違いや言葉のニュアンスといった気づきは、そのままサイト本体の翻訳にも反映しています。単なる直訳ではなく、調査結果に基づいた「伝わる表現」への落とし込みを意識した翻訳対応を行いました。
ネイティブによるブラウザチェック・仕上がりチェックで品質を最終担保
多言語サイトの制作では、翻訳の正確さだけでなく「実際の閲覧環境でどう見えるか」まで確認することが欠かせません。アイ・ディー・エーでは、公開前にネイティブスタッフによるブラウザ上での表示確認や、デザイン・レイアウトを踏まえた仕上がりチェックを実施し、5カ国語(日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語)の高品質な同時公開を支える一翼を担いました。
成果
ユーザー行動の変化
- 平均エンゲージメント時間:
前年同期比で約42%増
滞在時間が伸びただけでなく売上も伸びており、「情報を探すための時間」から「じっくり検討する時間」に変わったと考えられます。
事業成果(公開後8週間/前年同期比)
- 公式サイト経由の売上:約2.5倍
- うち、直接流入(Direct)経由の売上:約6倍
サイト全体の売上が約2.5倍に伸びる中で、ブックマークや直接入力などによる直接流入(Direct)経由の売上は約6倍まで伸びています。 同期間の訪日旅行需要の伸長に加え、計測環境の影響も考えられるため、Directの伸び自体を今回のリニューアルの効果と断定はできませんが、成果の一つとしてご紹介します。
海外ユーザーの「生の声」を起点に、被験者確保からサイト翻訳、公開前の品質チェックまでを一貫してご支援したことが、こうした成果の実現を後押しする形となりました。
お客様の声
アイ・ディー・エーにご依頼いただいた決め手についてお聞かせください。
今回のサイトリニューアルにあたり、当社ではユーザビリティテストを重視していました。事前にテスト候補者をご用意いただき、テストの進め方や期待される成果についても丁寧にご説明いただけたため、イメージが掴みやすく、選定の重要な材料となりました。また、提案内容が予算にも合っており、品質とコストのバランスが良いと感じた点も選定理由の一つです。
担当者の対応、印象はいかがでしたか。
それぞれ東京と大阪を拠点にしていたので、オンラインでの打ち合わせが中心でしたが、細かな点まで齟齬なく進行していただき安心してお任せできました。常に誠実で一生懸命取り組む姿勢が伝わり、こちらの要望にも真摯に応えてくださった点が特に印象に残っています。
納品物の仕上がりはいかがでしたでしょうか。
ネイティブ翻訳を含むローカライゼーションにより、各国のお客様に自然に伝わる表現となり、サイトの回遊性向上や平均エンゲージメント時間の伸長といった成果につながりました。丁寧なチェックと表現の最適化により、ブランドイメージがより正確に伝わる仕上がりになり、大変感謝しております。
また、ユーザビリティテストの結果を受けてコンテンツ量が増えましたが、柔軟かつ迅速にご対応いただき、予定どおり公開準備を進めることができました。品質面・進行面ともに満足しています。
このほか、ご自由にご意見・ご感想をお聞かせいただけると幸いです。
このたびは、ホテルタビノスのサイトリニューアルにご尽力いただき、誠にありがとうございました。皆さまの丁寧な設計と実行力に深く感謝しています。
今回のプロジェクトを通じて、従来の施設やサービスを中心に訴求する発想だけでなく、実際の利用者の視点やニーズを踏まえて情報設計を行う重要性を改めて実感しました。ユーザビリティテストによって得られた気づきは、新しいサイトづくりに大いに役立ったと感じています。
多言語対応の質が高まったことで、多様なお客様にとってより使いやすいサイトになったと考えています。
今後も良きパートナーとして、ともにより良いサービスづくりを進めていければ幸いです。