日英中WEBサイトをまとめてリニューアル。翻訳、海外向けコミュニケーションツール、なんでも相談できるパートナー

株式会社椿本チエインは、チェーンなどの機械部品から自動化システムまで、世の中の「動かす」を担う機械メーカー。「動かす」ことに進化をもたらす企業として、100年以上の歴史があり、その間技術を磨き続け、様々な商品・サービスを提供しています。今回、日本語、英語、簡体字中国語ウェブサイトのリニューアルをアイ・ディー・エー株式会社に依頼。その経緯や成果について伺いました。

株式会社椿本チエイン 様
経営企画室 広報課
野口 由起子 様
中村 裕 様
和田 幸子 様

「モノを動かす」技術を進化させ、世界と未来を動かす100年企業

はじめに、椿本チエイン様の事業や製品について簡単にお伺いできますか。

はい、まず事業ですが、大きく4つの事業に分かれています。

  • チェーン事業
  • モーションコントロール事業
  • モビリティ事業
  • マテハン(マテリアルハンドリング)事業

の4つです。

スチールチェーンで世界シェアNo.1のチェーン事業がやはり主力事業ということになるのでしょうか?

確かに、チェーンは創業の事業ですが、モビリティ事業の自動車エンジン用チェーンも世界シェアNo.1。売上比率を見ても、1つの事業に偏ることなく4事業バランスのよい売上構成になっています。

製品も様々な場所で使われていると思うのですが、例えばどういうところで使われているものでしょうか。

チェーンやモーションコントロールは機械装置の駆動部など「モノが動くところ」なら本当にいろんな場所で使われています。例えば工場の生産ラインでも、食品、半導体などの軽薄短小のものから製鉄所など重厚長大なものまで、用途も業界も幅広いです。

マテハンは物流センターなどの搬送装置や省人化・自動化のシステムですね。医療・製薬などのライフサイエンス分野にも、例えばPCR検査の自動化装置などにも使われています。

モビリティでは自動車エンジン内に組み込まれているチェーンシステムだけでなく、EVや次世代のモビリティ向けの商品開発・販売活動を進めています。

「モノを動かす」技術を磨き続け、世界中の様々な課題解決につながっています。

製品情報中心から、サステナビリティ情報を拡充した企業サイトへ

ありがとうございます。それでは今回のウェブサイトリニューアルについてお伺いします。
リニューアルのコンセプトや主要なテーマについて教えてください。

前回のリニューアルでは、「つばきの商品力・総合力を見せる」というコンセプトで、製品情報を中心とした構成としていました。
そこで社内外から一定の評価はいただいていたのですが、ウェブのトレンドや社会からの要望の変化もあり、企業情報を充実させ、グループ共通コンテンツとして海外グループ会社とも共有できる内容とすること、ユーザービリティの向上の2つのコンセプトで進めました。

これまで地道に続けていたESGやSDGsに関する取り組みも、今回サステナビリティとして社内外に発信していきたい、ということもありました。

リニューアルをアイ・ディー・エーに依頼した経緯について教えてください。

アイ・ディー・エーさんとは、前回のリニューアルコンペ以来のお付き合いです。多言語対応というアイ・ディー・エーさんの強みと当社への理解度、バックアップ体制を評価させていただき、今回も継続してお願いしました。

翻訳、海外向けサイト、印刷物。なんでも相談できるパートナー

アイ・ディー・エーの強みはどういったところでしょうか。

まず多言語CMSを使った運用を任せられるという点は大きいと思います。アイ・ディー・エーさんにお願いする前もCMSは導入していたものの、英中サイトの運用がうまくいっていなかったんですね。今回、中国語サイトは縮小しましたが、日英中のサイト管理を効率よく行うというのも大きなポイントになりますので。

翻訳業務を社内で行われているのもアイ・ディー・エーさんの大きな強みですね。実はウェブサイトを依頼する以前から社内報や海外グループ会社向けの社長メッセ―ジ(英中)など、紙媒体や動画制作の翻訳をお願いしていました。当社担当の翻訳者を置いていただいていて、当社製品特有の用語(つばき用語)も理解いただいているので、安心して任せられます。

対応の速さやきめ細かなアドバイス、ご提案はすごく助かっています。なんでも相談できるパートナーという感じです。

自動翻訳とプロの翻訳者のハイブリッド翻訳に挑戦

英語サイトのリニューアルでは、機械翻訳を使った取り組みにも挑戦されたと伺いました。

はい。当社で導入したAI自動翻訳エンジンで翻訳したものを、アイ・ディー・エーの翻訳者さんにポストエディットしていただいて英語サイトに使用しています。

AIなので学習させて育てないといけないんですね。手間はかかりますが、社内運用で蓄えていたデータと、アイ・ディー・エーさんでこれまで蓄積されていた当社のデータ、双方の翻訳資産データを活用できたと思います。導入サポートを行っていただけて助かりました。

日々進化している機械翻訳の技術についても素早くキャッチアップされているので、今後もいろいろ教えていただきたいです。

幅広い人にわかりやすいサイトに。アクセス状況も改善

サイトリニューアルを経て変化したことや反響はありましたか?

B2B色の強かったリニューアル前のデザインを刷新して明るくなり、マルチデバイスにも対応して好評です。

企業情報やサステナビリティを前面に出し、早わかりコンテンツも用意したことで、当社の理念や事業内容、サステナブルな取り組みを、学生や一般の方など幅広い人にわかりやすく見ていただけるようになったと思います。

アクセス状況でいうと、リニューアルの前後で直帰率が7ポイントくらい改善しました。

海外に向けたウェブサイトの取り組みについてはいかがでしょうか。

当社は26の国と地域に79の拠点があり、お客様は全世界に広がっています。各子会社もウェブサイトを持っているので、本社の英語サイトがグループ共通のコンテンツという認識がなく、あまり活用されていない、という課題がありました。

以前は子会社サイトのデザインや運用がバラバラだったのですが、ブランディングの点からサイトヘッダーを統一しました。加えてグローバルサイトを充実させることで、つばきグループとしての取り組みとして情報発信力を高めていきます。

今回、グローバルサイトから本社英語サイトのサステナビリティページにつなぐことで、つばきグループ全体としての取り組みが海外からも見えやすくなりました。ESGやSDGsへの関心が高まる中、各国の取引先からの信頼や信用を得られるよう、海外の子会社での活用を促すような取り組みも続けていきたいと思います。

今後のウェブサイトの展開と、アイ・ディー・エーに期待することを教えてください。

今期から新しい中期経営計画がスタートしている中で新事業創出は大きいテーマです。次世代のニーズの掘り起こしやパートナーとの連携に貢献できるのかを改めて見直し、力を入れていく計画です。

モノづくり企業として、新しい技術やDXへの取り組みをウェブ上でどうアピールしていくか、どんなコンテンツにしていくかを一緒に考えていただけるとありがたいです。

サイトリニューアルはスタートラインだと思っています。アイ・ディ・エーさんには制作のプロとして、それを一緒に育てていってほしいと思います。

本日はどうもありがとうございました。

制作事例

椿本チエイン様 コーポレートサイト

コーポレートサイトリニューアル
(日本語・英語・簡体字中国語)

https://www.tsubakimoto.jp/
https://tsubakimoto.com/
http://tsubaki.cn/

椿本チエイン様 グローバルサイト

グローバルサイト(英語)

https://www.tsubaki.com/