何でも相談できるパートナー。
多言語展開のあらゆるサポートで
「想いのこもったプロダクト開発」に
集中できる環境に。

株式会社Live2Dは、イラストに命を吹き込み2Dの立体表現を可能にする「Live2D」という表現技術と、それを実現するクリエイティブツールを開発している企業。その技術は多くのゲームやアプリ、アニメーション作品で使われています。
もともと海外進出を見据えて人力でウェブサイトの多言語化を行なわれていましたが、効率的な翻訳体制を目的に機械翻訳を使ったサイト自動翻訳のツールを導入。しかしその後、自動翻訳ツールの限界を感じ、アイ・ディー・エーに多言語サイトの再翻訳と再構築を依頼いただきました。

多言語展開のワークフローも整い、プロダクトの幅を広げてさらに拡大を続けている同社に、アイ・ディー・エー株式会社に海外向けウェブサイトの多言語対応を依頼した経緯や依頼して変化したことなどを伺いました。

株式会社Live2D 様
取締役 マーケティング・海外事業開発担当 東舘将之 様
マーケティンググループ 波並由恵 様
マーケティンググループ 須田修伍 様
マーケティンググループ 李佳 様

※インタビューはオンライン会議を使って行いました。

Live2D -「クリエイターが描いた通りに動く」立体表現を実現

まずはLive2Dさんについてお聞きできればと思います。
Live2Dという表現技術の一番の特徴はどのようなところなのでしょうか?

「原画をそのまま素材にした」立体表現ができるところが一番の特徴です。
クリエイターさんが「描きたいとおりに描き、動かしたいとおりに動かす」というコンセプトを大事にしています。
イラストレーターさんには独自の色の塗り方など細部にこだわりを持ってイラストを描かれます。そのこだわりを反映させ、イラストレーターさんが描いたままアニメーション化できる世界を実現させたいと思っています。

もともとはソーシャルゲーム、ノベルゲームなどで使われることが多かったのですが、最近ではバーチャルユーチューバー(Vtuber)など、Live2Dのアバターを使用した動画配信に注目が集まっています。幅広い分野で「原画通りの立体表現」によりニーズが生まれていると感じます。

Vtuberが注目を集める昨今は競合の参入もあったりするでしょうか。
その中でどのようにオンリーワンを築いているのですか?

新しいマーケットを作り、そこでデファクトスタンダードになれるかどうかが勝負だと思っているんです。

10年前は「なぜこのツールが必要なのか」を分かっていただけないこともありましたが、潜在的なニーズを顕在化するよう開発を続けるなかで、様々な用途でご利用いただけるようになりました。ちょうどそのタイミングで新しいメンバーが入ってきてくれたことも大きいですね。

世界中のクリエイターにとって「Live2Dというツールを使えることが、キャリアアップや就職につながる!」という存在になることを意識して開発しています。

海外進出については、どのように展開していったのですか?

早い段階から海外進出を視野に入れていましたが、国内向け・日本語での対応が中心でした。日本で徐々に広まった頃から外国語対応を進め、海外のクリエイターにも認知されるようになってきました。

ディレクターやプログラマーが表現したい世界観や動きを叶えられれば、ユーザー同士の口コミで自然に広まり、Live2Dを採用した作品がヒットすることでさらに広がるという世界です。

自動翻訳ツールに限界を感じ、プロの翻訳ソリューションを選択

そこから多言語対応を始めたんですね。
最初は人力で翻訳されていたそうですが、自動翻訳に転換した経緯は?

以前はユーザーの方に翻訳を依頼していたこともありました。
プロダクトのことをよく理解していただいていますので。
でもどうしても属人的になりますし、日本語で変更のあった部分を各言語に翻訳しアップデートし続けていくには難しい部分がありました。
このままの管理体制だと肝心の日本語での頻繁な更新・改善業務に集中できないと思い、サイト自動翻訳を使った運用を始めました。

日本語を自由に編集してそれが自動で翻訳される仕組みなら、翻訳管理の手間がなくなり日本語での頻繁な更新・改善業務に集中できると思い、そのツールで約3年間運用しました。

海外向けサイトの運用を始めてユーザー数は増加していましたか?

実際、その頃は海外のユーザーの伸びは納得いかない結果でした。
クリエイティブツールの場合、「本当に作りたい!」というクリエイターの気持ちがどれだけ強いかが重要だと思うんです。
言語的に問題がなくUIや機能が良くても、ユーザーの気持ちが強くないと利用にはつながりません。
そこでやはり、Live2Dを使える環境が整っていることがいかに重要かを再確認しました。

3年間のサイト自動翻訳ツールの運用のあと、さらに改良するためアイ・ディー・エー株式会社に依頼した経緯は?

運用してみると理想通りには進まず、自動翻訳の仕組みが働くための環境整備のためにかなりの工数がかかってしまいました。
日本語での頻繁な更新・改善業務に集中するために導入した自動翻訳ツールのはずなのに、技術的な環境整備がより手間となってしまっていたんです。
環境次第で翻訳の質が左右されるため、言語によっては自動翻訳されたものを自社でほぼ翻訳し直していた状態でした。

そこで、ウェブサイト制作と翻訳の両方を行ってる会社を探し、アイ・ディー・エーさんを見つけました。

丁寧な提案と技術サポートが決め手

どのように改善するか検討を重ねる中で、CMS管理画面の操作や翻訳メモリの使い方を実際に見せてもらい、丁寧に提案していただけたことが依頼の決め手でした。

まずは訪問数が多いプロダクトサイトとユーザーの悩みに直結しているヘルプサイトの多言語対応をアイ・ディー・エーさんにお願いしました。ウェブサイトのCMSや翻訳メモリによる翻訳資産管理といった部分で技術的な提案やサポートをいただき、サイトの編集や管理が楽になりプロダクトに集中できるようになりました。

密なコミュニケーションで品質を向上、今は多言語展開をお任せ

本日は中国語ネイティブのスタッフの方にも参加いただいていますが、ネイティブの中国語と比較してクオリティはいかがでしたか?

当初はアイ・ディー・エーさんの翻訳にも課題はあったのですが、コミュニケーションを重ね納得のいく形まで改善していただけました。そういった対応を含めて、密にコミュニケーションを取ることで私たちの伝えたいことを忠実に表現しようとしてくれるので助かっています。

自社で翻訳し直していた状態から、多言語展開はアイ・ディー・エーさんに任せられる体制になったおかげで、表現したいように自由に原文を作ることに集中できています。

アイ・ディー・エーに依頼してから変化したことはありますか?

翻訳のクオリティコントロールができているのが実感でき、進捗報告までワンストップでお願いできるので運用しやすくなりました。
プロダクトサイトの多言語リリース後、海外の売り上げが右肩上がりになっているので、翻訳のクオリティが上がったことが関係しているのかもしれません。

今後は海外展開などについてどのようなビジョンをお持ちですか?

現在は動画コンテンツに力を入れ始めていて、UGCコンテンツの海外展開と現地オリジナルの強化を行っています。 オフィシャルから出す動画も引き続きアップデートするため、UGCとオフィシャルの役割分担を行う必要があります。

何でも相談できるパートナー

アイ・ディー・エー株式会社に期待することは?

CMSや翻訳メモリの活用など技術的な部分も一緒に行ってもらえるところが助かっているので、より技術的な部分に携わってもらい、リードタイムを減らしたいですね。
導入だけのサービス提供で運用は全て自社が受けなければならない業者が多い中で、ここまでサポートしてくれるのは大変助かっています。

海外向けウェブサイト制作というと、CMSだけに詳しいウェブ制作会社や、翻訳のみ対応の翻訳会社が多い中で、アイ・ディー・エーさんは多言語CMSにも詳しく、幅広い知識があるので頼り甲斐があります。

日本語を書いて翻訳してもらう立場ですが、日本語以外は分からない私でも、回を重ねるごとに納品物のクオリティが分かってきたので「お任せして大丈夫」という安心感があります。

相談にしっかり答えてくれて安心してコミュニケーションが取れるうえに、納期通りにハイクオリティなものを提供してくれています。
もう、何でも相談できるパートナーのような存在です。
何かさらに期待するというよりも、引き続きよろしくお願いしますという気持ちです。

本日はどうもありがとうございました。

制作事例

Live2D様 プロダクトサイト

Live2D プロダクトサイト
多言語CMS導入/多言語ローカライズ(英語・簡体字中国語・韓国語)

https://www.live2d.com/en/
https://www.live2d.com/zh-CHS/
https://www.live2d.com/ko/

Live2D様 ヘルプサイト

Live2D ヘルプサイト
多言語CMS導入/多言語ローカライズ(英語・簡体字中国語・韓国語)

https://help.live2d.com/en/
https://help.live2d.com/zh-CHS/
https://help.live2d.com/ko/