翻訳メモリ・用語集を活用した翻訳・制作フロー例

マニュアルの翻訳・制作を例に、翻訳メモリと用語集の更新をスムーズに行うためのポイントと各工程で使用するツール例をご紹介します。

手順内容・タスクポイント

使用するツール例

1

原文チェック

  • 原文の表記のゆれや不備があった場合、訳文の品質は悪いものになります。(10言語展開の場合、被害は10倍です。)
  • 原文チェックを行い、必要に応じて原文のリライトと用語の整備を行います。
  • Just Right!
  • Acrolinx IQ
2

翻訳準備 

翻訳資産、参考資料確認

  • 翻訳を行う前に、活用すべき翻訳資産(翻訳メモリ・用語集)の有無、参考資料の有無を確認します。
  • 翻訳資産が無い場合、必要に応じて翻訳メモリや用語集を作成してから翻訳工程に入ります。
  • Okapi Rainbow
  • Trados / MultiTerm
  • Excel
  • Acrobat
3

翻訳

新規用語登録

  • 翻訳メモリと用語集を活用しながら翻訳を行います。
  • 基本的にTrados®などのCATツールにTMや用語集を読み込ませて翻訳を行います。
  • 翻訳をしながら新規用語を登録します。
  • 大規模プロジェクトで、複数の翻訳者を使う場合は、サーバー型環境が理想です。
    (各翻訳者の翻訳内容、用語登録内容をリアルタイムに参照できるため)
  • Trados / MultiTerm
  • MemSource
  • memoQ
  • OmegaT

4

翻訳チェック

  • 翻訳チェックをバイリンガルファイル(原文と訳文が対訳状態のファイル)で行います。バイリンガルファイルで校正を入れることで、以下のメリットがあります。
  1. 訳文を修正した場合、その修正内容を後で翻訳メモリに手作業で反映する必要がありません。
  2. QA Distillerなどのチェックツールを活用することができます。表現や用語統一チェックを機械的に行い、修正をすぐに反映することができます。結果としてコスト削減につながります。
  • お客様のチェックも可能な限りバイリンガルファイルで行うことが理想です。
  • Trados / MultiTerm
  • MemSource
  • memoQ
  • OmegaT
  • QA Distiller
5

DTP

  • 手順 4で翻訳チェックが完了したデータをもとにDTP仕上げを行います。
  • InDesign, FrameMaker, Wordなどソース言語のフォーマットに準拠。
6

レイアウトチェック

  • 翻訳チェックは完了しているので、基本的にはレイアウト崩れなどのチェックをPDFで行います。
  • Acrobat
7

校正提出

お客様のチェック

現地法人チェック

  • お客様側でのチェック工程です。
  • Acrobat
8

DTP修正

翻訳メモリ メンテナンス

用語集更新

7~8を繰り返し、校了。

  • 6~7の工程で入った修正を反映します。
  • 用語集にある用語に対する修正は慎重に対応が必要です(不用意に変更すると、他機種マニュアルなど修正範囲がかなり広がります)。
  • 翻訳メモリと用語集のメンテナンスを行います。
  • 修正量が多い場合は、翻訳メモリのメンテナンスは行わず、最終確定したDTPデータを使用して翻訳メモリを作成します。
  • Trados / MultiTerm
  • MemSource
  • memoQ
  • OmegaT
  • Excel